子宮頸ガンは我が国では年間15000人が新たに罹患し、罹患率は30歳代前半から80歳代まで広範に渡って高いという特徴を有し、年間3500人が死亡しています。
子宮頸ガンは古来から性交渉と関連が深い事が疑われていましたが、その原因については判明しませんでした。1983年、ドイツのツアハウゼン(Harald zur Hauzen)は子宮頸部ガン組織にHPV(human papillomavirus)16型のゲノムが高率に存在する事を報告し、高リスク型のHPVが子宮頸ガンの原因ウィルスであると考えました。それに続く研究の結果、今日では高リスクのHPVの型が特定され、子宮頸ガン検診の精度を高めたり、ワクチンによる子宮頸ガンの予防に繋がっています。その研究成果によりツアハウゼンは2008年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。